『相棒16』第2話あらすじ&ネタバレ感想! 「特命係包囲網」を事件解明で突破!新たなる闘いのはじまり

平井 陽(中村俊介)の保険金殺人事件の捜査本部から外された特命係。“違法捜査”での立件に向けて内偵される二人だが、真実の追求のために捜査は続けていた!

本部から外されても、いつものように独自捜査を

相棒16
捜査本部に法務省・日下部次官(榎木孝明)の命で乗り込んできた田臥検察官(田辺誠一)は、統括官権限で特命係の二人を本部から締め出しました。合わせて、捜一の伊丹(川口和久)、芹沢(山中崇史)に違法捜査の証拠を掴むことを命じます。

しかし杉下右京(水谷 豊)と冠城 亘(反町隆史)の特命係両名は、いつものように捜査を続けます。
この二人がまずやった事は、三人目の妻・めぐみ(五十嵐令子)殺害容疑の実況見分です。この邸宅脇の階段から、めぐみは浴衣を引っ掛けて転落した事になっていました。
無断で平井邸に侵入するわけにはいかないので、あらかじめ顧問弁護士の与謝野慶子(中村ゆり)を呼んでおき、与謝野に門を開けてもらい敷地内に入り込みました。
そこに特命係を監視していた捜一のコンビも現れました。そこでも右京は、「トイレを借りる」「家が広くて、迷ってしまった」と、ミエミエの口実で寝室を探っていました。

重要な証拠品を右京が発見!

そこで右京は事件の鍵となる“あるモノ”を発見します。そのベッドの下から見つけたモノは、風呂敷に包まれた浴衣でした。それは、めぐみが死亡時に着用していたモノです。
その浴衣を見て、右京は違和感を覚えます。その違和感こそが事件解明の大きな手がかりになろうとは…。その時、トイレからの戻りが遅いために見にきた与謝野、冠城、捜査一コンビが揃い、右京は疑問を口にしました。
その疑問というのは、浴衣が既製の「吊るし」の品である事。帯も下駄も量産品であるのは、モノにこだわりを持っている平井にしては「おかしいのではないか?」という事でした。
その疑問の事件関与を裏付けるために、まず右京はその場に行きつけの割烹「花の里」の女将・月本幸子(鈴木杏樹)を呼び出して、浴衣一式を見てもらいました。彼女は普段から(この場にも)和服を着ていて、その類に造詣が深いのです。
幸子の見立ては、右京の睨んだ通りに「プレタ(既製)の浴衣ですねぇ」という見解でした。

この時の与謝野弁護士の「しまった」というような些細な表情の変化に、事件解明に近づいてきた事が伺えます。2時間ドラマでよく見る、中村ゆりの妙技に感心です。

事件究明で平井は送検、特命係も安泰か!?

相棒16
この実況見分の翌日、右京は田臥に「三人目の妻のめぐみさんの場合のみ、供述にウソがある」と進言しました。

その右京の見解を田臥から聞いた平井は狼狽します。与謝野を通して「無罪の確証を掴んでくれたら、告訴を取り下げる」と条件提示しましたが、右京が取り合うはずはありません。焦った平井は、「陪審員を買収しろ」と命じますが、どだい無理な話しです。
そうしているうちに特命係は証拠固めに奔走、そして確証を得ました。再び、前回と同メンバー+サイバー本部・青木(浅利陽介。証拠固めに協力)を前に右京は謎解きを始めました。

その内容は、めぐみ殺害のみ突発的だったので浴衣を用意していなかった事。浴衣は死後に着せた事。その浴衣一式は大型スーパー「グース」で与謝野が急遽揃えたモノであるという事でした。事件当日に電話で連絡を取り合っていた事は、青木が調べ上げていました。
浴衣を包んでいた風呂敷も与謝野の私物(法曹関係者は書類等の運搬によく使う)である事も突き止めています。これで与謝野は犯人隠匪、平井は送検される運びとなったのでした

事件は解決し、違法捜査の件もクリアになりました。甲斐長官官房付き(石坂浩二)が特命係を支配下に置く事が決まりました。さらなる火種もくすぶり始めたのでした。
冠城の処遇問題も含めて、まだまだ見逃せない回は続きそうです。