【英語での謝罪表現】sorry とapology の違いと正しい意味と使い方

“I sincerely apologize to everyone that I offended with my actions. I deeply regret it.”
「私の行為により気分を害したみなさんへ心よりお詫びします。私の行為を深く後悔しています」

2017年アメリカ大リーグワールドシリーズでダルビッシュ有選手に人種差別的ジェスチャーをした、グリエル選手の謝罪の言葉です。

文化や言葉の違いはあっても、お詫びしなければならない、相手の気持ちを理解しなければならない時はありますね。

今日はそんな時に役立つ、sorryとapology の2つの言葉の使い方を紹介します。

sorryの正しい意味と使い方

英語 謝罪
英語で謝罪、お詫び、残念な気持ちを伝えたい時の、代表表現がsorry です。

Sorry.と一言でいうと、「悪いね」「ごめん」といった軽い謝罪表現です。

相手にぶつかった時や言い間違いをした時、言っていることがわからないで聞き返す時、子供にちょっと謝る時など、自分の間違いを相手に伝えることのできる表現です。

“I am sorry. (I’m sorry.)”はご存知の通り「申し訳ありません」の意味です。

”so”、”terribly”、”very”、”deeply”をつけると、意味が強まります。


“I am so sorry.”
「本当に申し訳ありません。」

“I am deeply sorry.”
「深くお詫びします。」

自分の過ちなどをお詫びするときは、foraboutをつけます。


“Sorry about that”
「そのことは悪かったね」
軽い謝罪表現です。

“I am sorry for being late.”
「遅れて申し訳ありません」
これは遅れたときに、よく使われる表現です。

“I am sorry for the late reply”
「遅いお返事申し訳ありません」
メールが遅れたときの表現です。

“I am sorry for the inconvenience.”
「お手数おかけして、申し訳ありません」
これは、問題を起こした時に使える謝罪表現です。

sorryはお詫びだけでなく、残念な気持ちも伝えることができます。


“I am sorry to hear that.”
「それを聞いて残念に思います」
残念な知らせを聞いた時に使える表現です。

apologizeの正しい意味と使い方

 
英語 謝罪
apologize も意味は同様に「謝罪する」です。

ですが、sorryが気軽に使える側面、こちらは冒頭のグリエル選手の謝罪のように強い意味が含まれます。

使われる前置詞には、toとforがあります。

「apologize to 人」や「apologize for」で自分がした過ちになります。


“I apologize to him.”
「彼に謝罪します」

“I apologize for my mistakes.”
「私の間違いを謝罪します」

また、doをつけると意味が強まります。


“I do apologize to you.”
「(強く)謝罪します」

冒頭のグリエル選手のように、sincerelyをつけると、誠意が伝わります。


“I sincerely apologize to everyone.”
「皆様に心からお詫びします」

また、名詞apologyでも、Myをつけて謝罪表現を作れます。

“My apologies”(複数形)で「お詫びします」の意味です。

相手に謝罪された場合は”Apologies accepted.”「謝罪は受け入れます」がよく使われる表現です。

その他の謝罪表現


英語で、お詫び、謝罪、残念、遺憾の気持ちを伝えたい時に使えるプレーズを紹介します。

My bad

「悪いね」です。

非常に軽い謝罪表現、深刻でない状況で使ってください。

excuse

“execuse me”「すみません」でおなじみの言葉、「お許しください」の意味で使えます。


“Please excuse my son’s bad behavior.”
「息子の悪い態度をお許しください。」

pardon

“Pardon me.”「もう一度行ってください」で、よく使う単語です。

“Pardon my French”で「私の悪い言葉遣いをお許しください」です。

forgive

forgiveは「〜を許す」の意味です。

Let’s forgive and forgetで「許して、忘れよう」、「過去のことは水に流す」となります。

remorse

remorseは後悔を意味しています。

“I am remorseful for”で「〜について後悔してる」です。

I am afraid

“I am afraid”は状況によっては、日本語の「すみません」、「申し訳ありませんが」に似たニュアンスになります。

”I am afraid that you have the wrong number”と丁寧にいうと、「すみません、間違い電話です」と単に”Wrong number!”と怒るよりは穏やかに聞こえます。

regret

regretは「後悔する、残念に思う」です。”We regret to inform you that ~ “で、残念なお知らせをする時に使えます。


“We regret to inform you that you have not been selected for this position.”
このポジションに選ばれなかったことを、残念ながらお伝えいたします。

ジャスティン・ビーバーの謝罪ソング

 


ジャスティン・ビーバーの歌「Sorry」は謝罪をテーマにした歌です。怒りの彼女に謝罪、もう一度チャンスをと、非常に”apologetic”(謝罪的)な歌ですが、多くの謝罪表現が出ています。

”I don’t do too well with apologies”(歌詞より)
「努力しても、僕は謝るのがうまくない」
apologies は前述のように”My apologies”で「お詫びします」です。

” I just need one more shot at forgiveness.”(歌詞より)
「あと一度だけ、許してもらいたいんだ
forgiveness もよく使われる表現、「許す」「寛容」です。


’I expect forgiveness from her.’「彼女から許してもらえることを期待する。」

’I just need one more shot at second chances’(歌詞より)
「2度目のチャンスにかけてみたいんだ。」
間違いをして、謝罪する際、この’second chance’もよく使われます。


“If somebody is gracious enough to give me a second chance, I won’t need a third.”
「もし誰かが、寛大にも2度目のチャンスをくれるなら、3度目はいらない」ピート・ローズ(アメリカの元野球選手)

”Sorry”(歌詞より)
「ごめん」に感情のこもった歌い方をしています。

“Forgiveness is the final form of love.”「寛容さは愛の最終的な形だ。」(ラインホルド・ニーバー,アメリカの神学者)という言葉をきいたことがありますが、なかなか許せないものですね。

”The weak can never forgive. Forgiveness is the attribute of the strong.”「弱い者ほど相手を許すことができない。許すということは、強さの証だ。」というマハトマ・ガンジーの言葉のように許すのは精神的な強さが必要ですね。

アメリカにおける謝罪文化

 

日本人に比べて、謝らないと言われるアメリカ人ですが、sorryはよく聞く言葉です。

しかし、客商売などでは日本人のように頻繁に謝ることはありません。

ビジネスなどで責任を追及されると、謝罪より前に理由の説明が始まります。

日本のような謝罪がまず先で言い訳をしないでは、何が問題の原因がわからず今後の対策が立てられないこともあります。

謝るのは大事ですが、言い訳と言われてもいいので間違えた原因を説明するようにしましょう。

ただ、人間関係で謝らないといつまでもしこりが残ります。

軽い謝罪表現から、丁寧な表現をマスターしましょう!