【スラング英語の教科書】「uber」と「Uber」の正しい意味と使い方ーアメリカで流行の超すごいアプリ

「Uber」といえば最近話題になっていますが、アプリでスマホに行きたい場所を入力するだけで車が迎えに来てくれるタクシーのようなサービスです。

この「Uber」という言葉、もともとはスラングの「uber」で「すごい」を意味していました。

アメリカで大流行のアプリ「Uber」の歴史とスラングとしての使い方を紹介します。

スラング英語「uber」の正しい意味と使い方

uberの正しい意味と使い方
現代英語では、「uber」は「優れている、すごい」などの意味で使われます。

「He is an uber-bodybuilder.」
(彼はすごいボディビルダーだね。)

「We have uber-talented players.」
(われわれには優れた才能の選手がいる。)

「This is an uber-expensive car.」
(これは超高い車だね。)

スラング英語「uber」の言葉の由来

「uber」はもともとドイツ語の「über」でした。

英語の「over」や「above」に近い意味です。

現在では使われていませんが、ナチス時代のドイツの国家にも登場します。

「Deutschland, Deutschland über alles.」
(ドイツよ、ドイツよ、すべてのものの上にあれ)

この言葉が英語になったのはドイツの哲学者、フリードヒ・ニーチェが「Übermensch」(超人)という言葉を作り出し、アイルランドの劇作家ジョージ・バーナード・ショウが1933年の作品「Man and Superman 」で「Übermensch」を紹介したからです。

配車サービス「Uber」の登場

ドイツ語由来のスラングのイメージの「uber」もスマホアプリ「Uber」の登場で変化します。

この「Uber」の会社の正式名称は「Uber technologies Inc.」です。

2009年にサンフランシスコエリアで携帯アプリとして、行きたい住所を入力すれば、車が迎えに来てくれるというコンセプトで大ヒットしました。

その後、車が生活必需品のアメリカで、全国に広まりました。

タクシー業界は当然猛反発し、また、多くの地方自治体も規制をかけましたが、安い値段で便利なウーバーは消費者の支持を得ました。

「Uberisation」(ウーバー化)と言う言葉も生まれ、専門家でない一般市民の安い既存の資産や技能(Uberでは車と運転能力)を使い、インターネット、スマホでサービスするビジネスモデルを意味しています。

ちなみに日本でも営業していますが、公共の交通機関が発達しタクシー業界の反発の強い日本では今ひとつです。

uberの正しい意味と使い方

「Uber」の動詞としての使い方

この「Uber」ですが、従来の小文字で始まる「uber」とは別にスラングとして広まっています。

「I will Uber to see you. See you later!」
(ウーバー使って会いにいくよ。すぐいくよ!)

「She is Ubering to the airport」
(彼女はウーバーで飛行場に向かっているよ。)

他にもインターネット会社が英語の動詞になった例は、

「I googled you」
(君のことグーグルで調べたよ.。)

「I am facbooking now.」
(今、フェイスブック中です。)

などがあります。

アメリカでの「Uber」運転手との会話での注意点

さて、アメリカでウーバーを使うと、ちょっと日本人には混乱する場面があるかもしれません。

最後に、運転手との会話でいくつかの間違いやすい表現を紹介します。

「Stay in this lane.」

意味:このレーンで運転して

雨が降っているときはご注意を、「lane」を「rain」と間違えるかもしれません。

「Tune right at the light.」

意味:そこの信号で右に曲がって

日本人にはやはり「R」「L」は難しいですね。

「Turn right at the right.」
(そこの右で右に曲がって)

と聞こえるかもしれません。

「Go to this ramp.」

意味:ランプ(高速道路へ入る坂道)へ行って

「lamp」(ランプ、灯り)が近くにあると、間違えるかもしれません。

「Pull up the car at the curve.」

意味:そこのカーブで止めて

もしかしたら、「curb」(車道と歩道の境の縁石)と間違えるかもしれません。

さて、アメリカで旅行、生活では車の移動はかかせません。

ぜひ、素晴らしい旅行を楽しんで下さい。