映画「ファインディングドリー」に隠された驚くべき23の事実とネタバレ

スクリーンを泳ぎ回るドリーの姿を見た瞬間、きっと誰もがドリーを好きになったに違いない。このキャラクターが登場する映画「ファインディングドリー」がついに公開された。細やかな要素一つ一つがこの映画を生き生きとさせており、ファンを魅了してやまない。

「ファインディングドリー」では、「ファインディング二モ」制作時にはなかった新しい技術やキャラクター制作スタッフの工夫と苦労が詰まったピクサーがおくる最高作品です。

映画「ファインディングドリー」に隠された驚くべき23の事実とネタバレ

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想像以上に苦労した「七本足のハンク」

映画「ファインディングドリー」に隠された驚くべき23の事実
①タコのハンクの動画は、ピクサーとしても初めて手掛ける類のものでした。触覚を本物らしく見せるため、イラストとアニメーションを織り交ぜて制作にあたり、監督に納得してもらえる形に仕上げるまでには約一年費やしています。

②ハンクが登場する水槽の場面一つ作るだけで、6か月かかりました。

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③ハンクは、ピクサーが今までに手掛けたアニメーションの中でも最難関のキャラクターだといえるでしょう。

映画「ファインディングドリー」に隠された驚くべき23の事実

④ハンクの口は顔の下部に描かれていて殆ど見えないため、その分目やまゆの表現を一層豊かにして表情を出すよう工夫されています。

スタントン監督が長年温め続けてきた「ファインディングドリー」

映画「ファインディングドリー」に隠された驚くべき23の事実
⑤ドリーの新たな住処の知識とアイディアのために、監督を含め数名の関係者はカリフォルニア州にあるモンテレー湾水族館を取材しました。

⑥スタントン監督が「ファインディングドリー」の構想をもち始めたのは、2010年に初めて「ファインディング・ニモ」を観た時でした。迷子になったドリーはニモとマーリンに再開できるのだろうか、彼のその問いが、もう一つの物語を生み出すことになったのです。

⑦スタントン監督はドリーの過去を常に念頭に置いており、ドリーを「悲劇のヒロイン」と位置付けています。

⑧この映画でもっとも難しかったのは、主役となったドリーが、短期的な記憶喪失という困難にもかかわらず、自らを顧みるための方法を考え出してやることでした。

⑨作家たちは作画の際、ドリーに分別があることをはっきりさせ、必要以上に愚かにみせないよう苦労しました。

⑩本作でもっともありえない組み合わせと思われたのがハンクとドリーです。海洋生物協会という設定の中でドリーを動かすために、ハンクは作られたのです。

すべてはキャラクター「ドリー」のために

映画「ファインディングドリー」に隠された驚くべき23の事実
⑪影響力のある映画製作者として、スタントン監督は、ドリーの無力さと挑戦をたたえる映画を作りたいと考えていました。

⑫この作品を観ている間、観客がドリーにくぎ付けになり、ドリーと共に新たな冒険をし続けるであろうことを、制作者たちは確信していました。例えば、ドリーが水槽に入ってしまうシーンがありますが、撮り方によって、観客はドリーと共に水槽の中にいるような気分になったり、あるいは離れたところからその場面を眺めているような気分になったりできます。

⑬ドリーを物語の主人公として引き立たたせておくために、シルエット加工やほかの技術を用いて、作中で人間を極力強調しないように工夫されています。

⑭ドリーが初めて海洋生物協会に登場する場面を完成させるのに、13ヶ月かけて146ショットを撮影し、18人のアーティストとアニメーターが制作に携わりました。

⑮「ファインディングドリー」の絵コンテンツ制作は約三年半続けられました。

⑯「ファインディングニモ」と「ファインディングドリー」の決定的な違いは、主人公が直面する苦難の種類の違いです。どちらも外面的・内面的な問題を抱えていますが、比較的短い時間しか記憶が保持されないというドリーの内面的事情は、ニモのものよりずっと個人的な問題なのです。

⑰この映画は、実際は13年ぶりの続編になりますが、物語の中では「ファインディングニモ」からたった一年しか経っていないという設定のため、少し昔の風景の中で物語が進んでいきます。

⑱スタントン監督はこの映画を、ごく身近な誰かについての物語を聞いているように感じられる作品にしたいと考えています。

⑲この映画はドリーとドリーの母親の間にある母―娘の関係に主眼を置いています。

⑳「ファインディングニモ」制作時に比べて女性スタッフが増えたため、女性キャラクターが多くなっています。

21 前作と今作のニモの声優が異なっている

ニモが子供のカクレクマノミであることを表現するため、前作「ファインディングニモ」では9歳のアレクサンダー・グールドをニモ役に起用していました。しかし、前作から13年経った今、彼も22歳の青年となり、子供らしい演出ができなくなってしまいました。「ファインディングドリー」は、前作からたった1年しか経っていないという設定で作られた作品であるため、ニモを演じる少年を改めてキャスティングする必要がありました。

ニモの役からは降板したグールドですが、今度はトラック運転手の役として、前作に引き続き声の出演を果たしています。

22「ファインディングドリー」の不完全で個性的なキャラクターたち

映画「ファインディングドリー」に隠された驚くべき23の事実
前作「ファインディングニモ」で、ドリーは記憶障害に悩まされ、ニモは片方のヒレに問題を抱えていました。続編でも、キャラクターの多くはニモやドリーと同様に何らかの不都合を抱えています。タコのハンクには触手が7本しかありません。今作から新たに登場するデスティニーというジンベイザメは、遠くをはっきり見ることができません。制作スタッフがデスティニーを視力の悪いキャラクターに設定したのは、デスティニーにはシロイルカの仲間がいるからでした。シロイルカは水中に音波を発することで、とても遠くにあるものまで見ることができるのです。シロイルカのベイリーが一緒にいて視野を広げてくれていれば、目の悪いデスティニーも多くのものを観ることができるに違いないと考えたのです。

23 人間の表現はできる限り控えめに

ドリーやほかの海洋生物にスポットライトを当てるため、このような処置がとられました。「ファインディングドリー」には、くっきりと描かれた人間はほとんど登場しません。その多くがシルエットだけだったり、水中から見たぼんやりした像として表現されています。

精神的な問題を持っているにも関わらず、ドリーは人気者で、勇敢、チャーミングで、陽気なキャラクターです。ドリーが笑うと、観客もドリーに共感して思わず一緒に笑うよう努力しました。監督は、ドリーの不完全さを慈しむ作品を作りたいと考え、間の抜けた印象を極力無くし、むしろ知性的で分別のあるキャラクターになるようにしたのです。

参考サイト
http://www.popsugar.com/tech/Finding-Dory-Facts-40838741#photo-40838741
https://www.theodysseyonline.com/facts-about-finding-dory
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