【スラング英語の教科書】pardon(パードゥン)の正しい意味と使い方

相手が言ったことが、早すぎて何て言ったのかわからない。もう一度言って欲しい。

そんな時に使える表現としてpardonを中学校のとき習ったと思いますが、実はネイティブはほとんど使いません。

もう一度pardonの意味と正しい使い方を覚えましょう。

【スラング英語の教科書】pardon(パードゥン)の正しい意味と使い方

Pardonの意味

【基礎英語の教科書】pardonの正しい意味と使い方
Pardonは、相手の言葉を聞き直すときに使うことが出来ます。

多くの人がPardonは「もう一度言ってもらえますか」という意味だと思っていますが、元々は「許す」という意味でした。

しかし、Pardonの後に何か知りたいことを尋ねることが一般的になり、聞き取れなかったことを聞き直すときにPardonが使われるようになりました。

Pardonの語源は、ラテン語にありparが「徹底的に」、donが「与える」という意味から、「許し」や「寛容」という意味になっていきました。

Pardonの使い方と読み方

Pardonは、とても丁寧な言い方で、元々は「I beg your pardon.」というフルセンテンスで使われていました。

これは、直訳すると「あなたの許しを請います」という意味になりますが、「I’m sorry.」よりも丁寧な表現で、相手にとって失礼な行為をしてしまった時に詫びる言葉として使われていました。

それが今では「おっしゃったことが聞き取れなかったので、もう一度お願いします。」という意味にもなりました。

例:’I beg you pardon./Pardon me.’
訳:「ごめんなさい、もう一度言っていただけますか。」

例:’No problem.’
訳:「いいですよ。」

例:Pardon me my offense.
訳:過ちをお許し下さい。

短縮された形の「Pardon?」もありますが、ネイティブの間では、どんな場面で使っても失礼にはならない言葉です。

上品な言葉ですので、親しい仲の家族や友だちに使うのは丁寧すぎて違和感があります。

pardonは「パードゥン」と読みます。相手に聞き直すためにPardon?という時には、語尾を上げて発音しましょう。

Pardonのバリエーション

「I beg your pardon.」や「Pardon me.」は場合によっていろんな意味合いで使うことが出来ます。

・話しかけるとき
知らない人に話しかけるときや相手に対して異議を唱えるきっかけの言葉としてもこれらのセンテンスを用いることが出来ます。

例:Pardon me for interrupting.
訳:お邪魔してすみません。

・反論するとき
相手の意見に対して賛成出来ない時にも用いることが出来ます。意味としては、残念だが同意できないというものになります。この時には、聞き返す時のようではなく、語尾を下げて発音しましよう。

・訂正するとき
相手が勘違いしていると思った時に、皮肉を込めた意味合いで使うことも出来ます。

ネイティブはPardonをほとんど使わない!?

驚かれるかもしれませんが、ネイティブはPardonを「もう一度言ってもらえますか」という意味では、ほとんど使いません。

先ほど述べたように、とても上品な言葉ですので、日常で使うには、少し品が良すぎます。

そのため、ビジネスの場面などでは「I beg your pardon.」を用いますが、家族同士の会話や友人間の会話では一般的ではなくなりました。

Pardon以外の聞き返し方

上記のようにPardonは、かなりフォーマルな言い方ですので、他の言い方も覚えておきましょう。

・Excuse me?
「Excuse me?」は「なんといいましたか?」という意味で一般的によく使われるフレーズです。

読み方は、「エクスキューズ ミー」と言い、語尾を上げて言いましょう。

・What?
「なに?」という意味のWhatだけを用いて聞き返すことが出来ます。

言い方がきついと怒っているように思われてしまうので、言い方には、気をつけたほうがいいですね。

・Sorry?
「すみません?何ていいましたか?」という意味で使うことができます。これも語尾を上げて言うようにしましょう。

・I couldn’t catch that.
これは、「聞き取れませんでした。」という意味になります。

What?やSorry?よりも丁寧な言い方です。ビジネスにおいても使うことが出来ます。

例:I’m sorry. I couldn’t catch that.
訳:すみません。聞き取れませんでした。

・Do you mind repeating that?
これは「もう一度言ってもらえますか?」という意味になります。これも上品な言い方ですので、フォーマルな場面で使うことが出来ますね。

・Could you speak more slowly?
「もう少しゆっくりおっしゃっていただけますか」という意味ですが、早すぎて聞き取れない時に使うことが出来ます。

まとめ

【スラング英語の教科書】pardonの正しい意味と使い方

・Pardonの意味

・Pardonの使い方と読み方

・Pardonのバリエーション

・ネイティブはPardonをほとんど使わない!?

・Pardon以外の聞き返し方