私は1年間機会があってドイツに滞在していたことがありました。
その時にドイツ語も学んだのですが第二外国語として驚きの部分もありました。
私は決してドイツ語をマスターしているわけではありませんが、ドイツ語を勉強している立場から、今回はドイツ語に関して初歩的な部分を紹介していきたいと思います。
名詞の頭文字は必ず大文字
英語では人名・国名などの固有名詞のみ文の途中で他は基本的には小文字なのですが、ドイツ語では原則的に名詞は文中のどこにあっても大文字で書くようになっています。
例えば、「彼は銀行に行った」という文章の場合、「Er ist zur Bank gegangen.」となります。
ここでの名詞「銀行」は”Bank”で、大文字になっています。
このように、固有名詞でなく、文の最初の単語でなくても、名詞の頭文字は大文字表記をします。
それさえわかっていれば、もし文章の意味が分からなくても、「この文章はドイツ語だな」と少なくとも判別がつくようになります。
名詞の単語が連結する
日本語の場合、一つ一つの単語の間にはスペースが必要ありませんが、ドイツ語も同様に、名詞と名詞をつなげることがあり、一つの単語がとても長くなることがあります。
以下に2つ、日本語の意味と英語での表記を加えたドイツ語の長い単語を紹介します。
- 日本語 :生命保険会社
英語 :life insurance company
ドイツ語:(die) Lebensversicherungsgesellschaft (31文字) - 日本語 :連邦奨学金法
英語 :law regarding grants for higher education
ドイツ語:(das) Bundesausbildungsförderungsgesetz (33文字)
(省略名称はBaföG)
単語が長くなる分、その単語を知らないときに読むのが大変かもしれません。
なので、それぞれの単語の区切りがどこにあるのか知ることが大切です。
上の例にある生命保険会社の場合、
Lebens(生命) / versicherungs(保険) / gesellschaft(会社)
という3つの名詞が繋がっているので、このように分かれます。
発音がローマ字読みに近い
いくつかの例外はありますが、ドイツ語の発音は日本人が慣れ親しんだローマ字読みに似ています。
例えば、「家」を意味するHausはハウスと発音します。
「リンゴ」はApfelでアプフェルと発音します。
では例外はどのようなものがあるのか、それについてはまた別な時に紹介したいと思います。
ドイツ語由来の日本語が多い
みなさんはドイツ語由来の外来語をいくつ思いつくでしょうか?
アルバイト(Arbeit)やメルヘン(Märchen)、カルテ(Karte)などは聞いたことがある方も多いと思います。
理系の学生の方なら聞いたことがあるかもしれませんが、ナトリウムやカリウム、マンガンも英語ではなくドイツ語由来です。
- ドイツ語:Natrium、Kalium、Mangan
- 英語 :sodium、potassium、manganese
また、登山用語もドイツ語由来の言葉が多いです。
例えば、ピッケル(Pickel)、ザイル(Seil)、ヒュッテ(Hütte)などです。
意外とドイツ語を使える場所が多い
ドイツ語が使える国でイメージするのはドイツ、オーストリア、スイスだと思いますが、世界には他にもドイツ語を話せる国があります。
公用語としてのドイツ語が認められている国はリヒテンシュタイン、ルクセンブルクがあります。
また、歴史的な関係からその他ヨーロッパ各国、アフリカの一部でもドイツ語を使用することができます。
ちなみに、これとは反対に、デンマーク国境付近のスレンスブルクなどの街の人たちはデンマーク語も話すことができる人もいます。