PERを見ていくとたまにマイナスPERをみつけることがあると思います。
マイナスPERときくと一見、お買い得感がある株かと思いますが、そんな勘違いを起こさないためにもPERの計算式をおさらいしましょう。
今回はわかりやすいように2016年のシャープの事例をもとに考えていきます。
目次
マイナスPERってお買い得?赤字会社のPERの考え方について
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PERは計算できません!〜赤字企業〜
赤字企業の場合は、PERは計算することはできません。マイナスときくと、割安感があるようにもみえますが、それはまったく違います。
PERの計算式
PERをしっかり理解するためにも、PERの計算式をおさらいしましょう
PER(株価収益率)= 株価 ÷ 一株益
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シャープの事例
例えば、2016年のシャープを例にとってみると、PERは
131(株価) ÷ -154(1株益) = 答えはマイナスになってしまいますね。
つまり、PERがマイナスになってしまうと、PERの意味がなくなってしまいます。
では、マイナスになってしまった企業のPERを考える場合はどうすればいいのでしょうか?
株価の割安さを考える2つの方法をご紹介します。
〜その1〜赤字企業の株価の割安さを考える
赤字企業の株価の割安さは、「PBR」(ピービーアール)という指標を用いて計算することができます。
これは、会社の資産をみて株価が割安か計算することができます。
PBRの計算式
PBR(株価純資産倍率) = 株価 ÷ 1株純資産
PBRがわかることによって、株価が1株純資産の何倍になっているかがわかります。
純資産とは
「純資産」 = 「会社の総資産」 – 「会社の負債」になります。
また、「純資産」 = 「株主が最初に出資したお金」 + 「会社が稼いだ利益」ともいえます。
つまり、純資産とは株主からあずかっている資産ともいえます。
〜その2〜赤字企業の株価の割安さを考える
赤字企業の株価の割安さは、会社の収益力を予想して考えることもできます。
今は赤字の会社でも、リストラなどで改善していけば、利益が回復するなどといった場合は、1株益がどのくらいまで、回復するか予想して、PERを計算します。
予想の仕方としては、もともとの1株益をもとにして、元の収益力に戻ると仮定して計算します。
元々の1株益が1万円なら、1万円を基準にしてPERを考えてみましょう。
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