「ただの勘だよ」―あなたは英語で言うことが出来ますか?
この「勘」を表すhunchという単語には広い意味と豊かな使い方が隠されているんです。
あまり聞きなれないという人も多いと思いますが、今回はこのhunchの深い世界をご紹介したいと思います。
hunchの正しい意味
Hunchの名詞には主に2つの意味があります。「こぶ・塊」、「直観・第六感」です。
更に、この単語には動詞としての意味もあり、動詞として使われる場合は「弓なりに曲げる、押し出す」という意味になります。
「こぶ」という単語と「直観」という単語が同じ言葉で表現できるのはなんだか不思議ですね。
ではどんな風に使われるのかを見てみましょう。
hunchの正しい使い方
こぶ・塊の意味の場合
There is a hunch on my head.
(頭にこぶがひとつある)
I’m gonna take a surgery to cut my hunch out.
(今度こぶを取る手術を受ける)
直観・第六感の意味の場合
It’s just a hunch.
(ただの勘だよ)
I have a hunch that everything is gonna be alright.
(なんとなく全て上手くいく気がする)
hunchの言葉の由来
もともと「こぶ」という意味の単語だったhunchがなぜ「直観」という意味に発展したのでしょうか?
これは昔から行われているギャンブルの際に行われているジンクスが由来だと言われています。
むかし英語圏のギャンブルの場では人のこぶに触ると運が向いてくるというジンクスがあったのです。
そこでこぶという意味から発展して、運が向いてくる → 第六感がさえる → 直観、という意味を持つようになりました。
その他の意味・関連語
実はこのhunchには日本の辞書に載っていない意味もあります。
それは「性交する」という意味です。
・Hump (ラクダなどのこぶ、性交をする)
・Hunk (体格などが素敵な男性)
この2つの単語と発音が似ていることからhunchにも「性交する」という意味が生まれたと言われています。
Humpとhunkは主にこんな風に使われています。
Happy hump day!
(こぶの日おめでとう → 水曜日おめでとう)
He sure is a hunk.
(彼はセクシーだ)
Hunchという単語は「勘」という表現だけでなく、様々な意味を持つ興味深い単語です。
関連語で紹介したhumpとhunkも良く使われる単語ですのでぜひ覚えてみてくださいね。