【スラング英語の教科書】「Dude」の正しい意味と使い方

「お前」や「あんた」などを意味する「dude」というフレーズですが、親しさが重要なアメリカではよく使われる言葉です。

友達同士の雑談などで使える言葉で、ユーモラスな感じがする言葉でもあります。

今回は親しい友達関係を深くする、この表現を紹介します。

「Dude」の正しい意味

あるイベントでチケットを売っていたら、客が近づいてきました。

隣にいたアメリカ人が最初は「Sir, how may I help you? 」(お客様、いらっしゃいませ)と丁寧な表現で親切に対応していたのですが、やがてその客が単なる酔っぱらいとわかると、「Hey, dude」(おい、お前)と言い方を変えてしまいました。

英語では you という単語で「あなた、君、お前」などを表しますが dude という言葉は「お前」と言うニュアンスのある言葉です。

もちろん相手を見下すだけでなく、友達同士の気軽な会話に使える言葉です。

「Dude」の言葉の由来

元々、この言葉は「ファッションセンスのある人」という意味で1870年代から1960年代まで使われていたといいます。

その後、1970年代から若者の間で親しい友達で使う言葉として広まり、映画やドラマなどで使われ始めました。

更に「Dude, where is my car?」と言う映画が2000年に作られています。

ちなみに、日本では「ゾルタン星人」という邦題です。

この単語は今ではスラングとしては男性や女性を問わず、「お前」や「あいつ」などの意味で使われています。

以前、通行人が警官を「Hi, dude」と呼んだら、その警官を怒らせてしまったニュースを見たことがありますが、もちろんこの言葉は親しい友人の間の言葉です。

「Dude」の正しいの使い方

親しい

1.親しい友達同士で使う場合

Hey dude! What’s up?
(ヘイ、お前元気かい?)

Hey dude! What are you doing?
(おい、お前なにやってんだ?)

こんな、感じでdudeとお互い呼び合えれば親友ということになります。

2.「面白いやつ」や「あいつ」など他人に対して使う場合

Hey, look at the dude!
(おい、あいつみてみろ!)

He is a lovely dude.
(彼は愛すべきやつだね。)

3.彼氏や子供を呼ぶときに使う場合

My dude is really cool.
(私の彼氏は本当にかっこいいの!)

My little dude is 3 years old.
(自分の小さい息子は3歳だよ。)

関連用語

アメリカ英語には dude 以外にも親しい友達で使われる言い方はたくさんあります。

dude はかなり親しい友人同士で使われますが、以下は友達の間で気軽に使えるフレーズです。

friend

「Hello, my friend!」と気軽に使える言葉です。

bro

「brother」の省略形です。

「Hi, Mark. We have been bros since last year.」
( ハイ、マーク、俺たちは去年から親友だよな。)

man

男性に対しての言葉です。

「Man! Are you all right? 」
(お前,大丈夫かい?)

buddy

親しい友達を表す言葉です。

「Hi, man! You are my drinking buddy! 」
(ヘイ、俺たちは飲み友達だよな!)

pal

日本でも昔は手紙を交換する友達のことを「My penpal」と言いました。

Honey

甘いはちみつから来ています。

よく女性が使いますが、夫や男友達への親しみのある言葉です。

sweetie、sweety

「sweerheart」(恋人)から来ています。

好意を持っている人へ使います。

baby

元の意味は赤ちゃんですが、これも親しい間柄では使います。

例えば「Come on, baby!」なんかは聞いたことがあるでしょう。

なぜ、「Dude」などの言い方があるのか?

雑談 乾杯
最初は、初対面の相手からいきなりこういう言い方をされてしまい驚いてしまいましたが、今ではもう慣れてしまいました。

アメリカではビジネスなどの硬い場所でなければ、親しい友人にはこれらの表現を使っても大丈夫です。

アメリカ人に日本語を教えていたら、これらの言葉をどういう風に日本語に訳すのかと聞かれて、「???」と考えてしまったことがあります。

上下関係や礼儀を重んじる日本社会では、「君、さん」などと呼びますが、ファーストネームで呼び合い、上下関係や礼儀より親しさを強調するアメリカではこのような言葉が多くあるのです。

まとめ

「dude」は親友同士の言葉、あるいは他人に対して「お前」などと言いたい時に使います。

ほかにも「bro」や「friend」など、友達同士や気軽に他人を呼ぶ言葉があります。

アメリカでは、親しい言葉を使うことが大事です。

アメリカ人となかなか良い関係が築けないと悩んでいるあなた、彼らはあまり年齢や上下関係は気にしない人たちです。

親しくなった人には、ぜひ気軽に笑顔で挨拶しましょう!