中国の天津市で倉庫が大爆発し、建物は粉砕され燃え尽きた車が山積みとなり大被害を及ぼしました。危険な化学物質がある倉庫が爆発し、約3キロ離れた場所にもまで建物が揺れるほど火花をあげたこの爆発は何が原因だったのでしょうか?
爆発から数時間経った後、1300万人以上住んでいる中国地域では混乱の収拾がつかず、爆発の原因はいまだにわかっておりません。
現在、確認されているだけで17人の消防隊が死亡し、700人以上の人が病院で治療を受けています。しかしまだ行方不明者はたくさんいると中国報道者は報告しています。
化学物質の専門家が軍隊から200人派遣され、1000人の消防隊が消火活動に充てられています。
爆発の元となった倉庫のオーナーである会社Tianjin Dongjiang Port Rui Hai International Logisticsは危険な化学物質を保管し輸送しており、消防隊によると最初の爆発の前に激しい炎が上がっていると報告をうけたという。
会社の役員たちは拘留されたと中国メディアによって報告されました。
最初の爆発はとても大きかったが、2回目の爆発はさらに大きかったという。地震でいう震度2.9度と同じほどの揺れであったと報告されています。
爆発によって家が崩壊したQian夫妻は
「最初の爆発音をきいたときに、私たちは終わりだっとおもったわ」
と伝え、被害者は瓦礫から避難し、地面のガラスの破片を気にする余裕もなく裸足で避難したという。
現場から半径2キロ圏内にいた国際学校の先生Vafa Andersonさんは「爆発の衝撃は建物を吹っ飛ばすほどであり、窓やガラスは粉々になり怖すぎて呆然としてしまった」という。
そしてAndersonさんは「最初の爆発で気づき2回目の爆発で窓の外を見た瞬間、巨大なマッシュルームのような煙が空にひろがっていた」と恐怖を語っております。
現場から半径4キロ圏内に住んでいた25歳のLiu Yueさんは「恐ろしくて思わず悲鳴をあげてしまい、家族が本当に危険な目にあってしまうかと思い、今でも怯えています」そして彼女の家は16階建ての岩の上にある家だったという。
中国の環境保護団体によると、「この爆発の危険性はまだおわっていません、天津市に住んでいる住民に化学物質の危険を及ぼす可能性があります」と供述しました。
そして、この倉庫に保管してあった物質には(NaCN)(TDI)(CaC2)という化学物質が含まれており、直接触れると人体に危害を及ぼす恐れがあり、(NaCN)にいたっては猛毒性が高く、(TDI)や(CaC2)においては水を汚染する可能性があり、他の化学物質と反応することで爆発を引き起こす場合もあるといいます。
報道関係者は化学物質の危険性レベルは通常よりも高いが、長い間ふれなければ人体には害を及ぼさないと伝えております。
爆発が起こった現場から半径5キロ圏内の場所には少なくとも9万人は住んでおり、危険な化学物質が本当に大丈夫なのであろうかという問題が取り上げられています。