日本では(^o^)や(´・ω・`)などのように、括弧で顔の輪郭を表現し、^や・などを使って表情を表すことが多い顔文字。全角文字で多彩な表現ができる日本語ならではの文化かと思いきや、アルファベットを使う国々にも顔文字があることはご存知でしたか?今回は海外のインターネットで頻繁に使われる顔文字の中から「:P」について説明します。
【スラング英語の教科書】:Pの意味と正しい使い方
:Pの意味
全角文字を持たないアルファベット界では、顔文字は一般的に横に傾いた形で表現されます。たとえばスマイルマークは「 :)」、怒った顔は「:(」です。
今回紹介する「:P」は、舌を出して笑っている表情を表した顔文字です。日本語でいうと、少々古い言い回しですが「テヘペロ」にあたります。ついうっかり間違えてしまったり、冗談であることを表したりするときに、文末に置かれることが多いです。
例:”Oh, I just sent a text to wrong person! :P”
“Don’t worry, everything will be fine. :P”
訳:「やばい、メールを間違った人に送っちゃった!」
「気にしなさんな、大丈夫だから」
:Pの一般的な使い方
:Pは、主に以下のシチュエーションで使われることが多い顔文字です。
・インスタントメッセージやチャット、インターネット掲示板などで軽い冗談やちょっとした失敗談やおかしな話を共有するとき
例: “I got late for work because I stayed up late last night gaming.”
“Don’t get fired man :P”
訳:「遅くまでゲームしてたから、会社に遅刻しちまったよ」
「クビにならないといいね♪」
・人を驚かせたときの返事
:Pはときどき、:Oの返信として使われます。:Oは驚きを表す顔文字で、相手の驚きをやわらげたり、心配をかけないようにするために使われるようです。
例:”OMG, I broke up with my boyfriend!”
“:O Are you OK?”
“To be honest, I turned him down because I found he fooled me :P”
“:O”
「聞いてよ、彼氏と別れたの」
「えーっ、大丈夫?」
「本当のことを言うとね、彼が浮気してるのを見ちゃったから私から振ったのよ。フン」
「(ポカーン)」
:Pのバリエーション
・;P
:Pとほぼ同じ意味ですが、:(コロン)を;(セミコロン)にすることで、ウィンクを表しています。これにより、さらにユーモラスな意味が強まります。
・>:P
眉毛が釣り上がっている状態を>で表しています。誰かを困らせたり、心底驚かせたりする文章を送るときなどに使われます。多用しすぎると相手を不快にさせかねないので、用法には十分注意しましょう。
・=p
:Pに比べて目がぱっちりしています。特にそれ以外意味の違いは無く、好みによってこちらを使う人と:Pを使う人にわかれるようです。
・d:
:pと完全に反対の方向を向いています。これも、それ以外特に意味の違いはありません。
・xp
古いバージョンのWindowsのことではなく、目を閉じて顔をくしゃくしゃにしながら舌を出しているイメージです。本当に面白い!という意味があります。
例:”Take a look at this video. It’s really stupid.”
“LMFAO xp”
訳:「この動画見てみて。本当にくだらないから」
「超ウケる(爆笑)」
・:-p
余談ですが、英語の顔文字の特徴として「鼻がついているバージョン」が存在することが挙げられます。日本語の顔文字では鼻は省略されがちですが、これも文化の違いでしょうか。ということで、最後に:Pに鼻がついたバージョンもご紹介します。それがこの:-Pです。
まとめ
【スラング英語の教科書】Just the way you areの意味と正しい使い方
・:Pの意味
・:Pの一般的な使い方
・:Pのバリエーション
引用・出典
■英語タウン
■Urban Dictionary
■Wikipedia(英語版)