株を選ぶときにあなたは何を基準にして選んでいますか?選び方はいろいろありますが、今回は割安な株を見つけるためのものさしである「PER」についてご紹介します。
目次
【はじめての株式投資】PERの意味と銘柄選定の方法、注意すべきこと
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株の割安度を示す「PER」をチェック
PER(ピーイーアール)とは、price earnings ratioの略で、株価収益率です。
株価収益率は会社の収益力からみて、現在の株価が割高か割安か判断するための予想値です。
20世紀に最も成功した投資家であるウォーレン・バフェットは、
「1000円のものを500円で買うように株も買え」
「素晴らしい会社を適正な価格で買う方が、並の会社を安く買うよりもずっと良い。」
といっています。
このように株を購入するときは、いかにお買い得かを見極める必要があるのです。そこで、判断材料として必要なのが「PER」です。
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例えば、セールで3万円のカバンが1万円だったとします。ブランドやデザインなどから考えて、いかにお買い得か考えますよね?
このお買い得感を数値で表現したものがPERになります。
そのため、株というお買い物をするときに、いかにお買い得かを示した値が「PER」になります。
「PER」の計算式
「PER」の計算式は、
PER = 株価 ÷ 1株益
例えば、株価2000円、1株益50円だと
2000÷50 =20 PER20倍
株価500円1株益50円だと、
500÷50 = 10 PER10倍
今の株価が1株益の何倍かを表したのがPERになります。
そのため、利益の10倍で買うのと20倍で買うのであったら、10倍で購入するほうが割安ですね。
したがって、PERは数字が低いほど割安を表し、高いほど、割高を表します。
PERの標準的な数値
PERの標準値はだいたい15%になります。
株価が毎日変わるように、PERも毎日変動するようになっています。
成長期待が高い銘柄はPERが高い
将来的に利益が伸びそうな成長期待が高い会社の株はプレミアがつけられて、PERが高い傾向にあります。
ちなみにポケモンGOで一気に株価が上がった任天堂のPERは76.1倍になっています。笑
勘がいい人はわかると思いますが、利益が伸びそうなのに、PERが低い銘柄はかなりお得ということがわかりますね!
PERは投資家の期待値
PERは、会社の将来性が高くなれば上がり、低くなれば下がります。つまりPERは投資家の期待値を表します。
そのため、投資家の期待が高くなればPERは上がります。
PERは投資家にとっても1つの売買の基準値となっているのです。
PERの計算式は下記でしたね。
PER = 株価 ÷ 1株益
これはすなわち、
株価 = PER × 1株益
になりますね。
よって、PERという投資家の期待値が上がるか1株益が増えれば、株価は上がります。
PERを使った割安株投資
PERを使った割安株投資とは、安定した会社であるものの、PERが低すぎる銘柄を狙う方法です。
PER × 1株益 = 株価
この計算式のPERに注目して、今後PERが妥当な水準まで上がることを予想します。
PERを使った成長株投資
PERを使った成長株投資とは、PERが10~15倍と低くなくとも、1株益の伸びを狙う方法です。
PER × 1株益 = 株価
この計算式の1株益に注目した手法です。
実績PERではなく、予想PERをみる!
PERをみるときは、PERが予想か実績なのかを見極めることが重要です。
予想PERとは、業績予想で計算した、今期予想に基づいたものになります。
一方、実績PERとは、前期の実績で計算したものになります。
重要視するのは、予想PERです。投資家は終った前期の結果に興味はないので、実績PERは参考になりません。
ネットにのっているPERの中には、実績PERである場合があるので、PERが予想であるのか実績なのかを判断するようにしましょう。
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